“せゝらわら”の漢字の書き方と例文
語句割合
冷笑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やい亀井、何しおる? 何ぢや、懸賞小説ぢや——ふッふッ、」とも馬鹿にしたやうに冷笑せゝらわらつたはズングリと肥つた二十四五のひげ毿くしや々の書生で
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
言訖いひをはツて、輕く肩をゆすツて、こゝろよげに冷笑せゝらわらふ。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
殺したるは富右衞門にて裁斷さいだんすみたりと雖も富右衞門は無罪むざいなりなんぢは大罪人なり若いま富右衞門が存命ぞんめいならば爾ぢは科人とがにんと成やと有しかば段右衞門冷笑せゝらわらひ一旦御仕置に成し富右衞門が只今此處へ出候はゞ其時は急度きつと白状はくじやう致すべしと言ければ大岡殿さらばとて與力に申付られ豫てやしなおきし富右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おのれに問に非ず道十郎は此儀ばかりにかゝはらずべつに仔細有て死骸は取捨申付られたるなり餘事よじの答へには及ばず其方其夜は病中にて他行たぎやう致したる覺えなしと言へども其證據有りや如何にと尋問たづねらるゝ長庵冷笑せゝらわらひ別に證據と申ては御座無候へ共町役人一同其あかつき私し打臥居うちふしをり候所へ參り候間皆能々よく/\存じ居候と云へば越前守殿夫は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)