“せんろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船楼20.0%
賤陋20.0%
銭粮13.3%
浅陋13.3%
銭糧6.7%
川楼6.7%
戦聾6.7%
泉楼6.7%
舛漏6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひょいと仰向あおむいてみると、船楼せんろうやぐらに腰かけている頭領かしら龍巻たつまきと、いま下にいた呂宋兵衛るそんべえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先君と齢を同じうして初めて老眼鏡を用う亦奇ならずや。然れども其の看るものは雅俗もとより同じからず平生の行に至っては一は謹厳一は賤陋せんろう殆ど比すべきに非ざるなり。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「ああ。これは精密なもの。行程の遠近、地形の高低、山川の険要けんよう、府庫、銭粮せんろう、戸数にいたるまで……まるでいながら観るようである」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちん浅陋せんろうの才をもって、帝業をなし得たのは、ひとえに丞相を得たたまものであったのに……。ついに御身のいさめを用いずかかる敗れを招き、また身の病もいますでに危うきを知る。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「江陵の城は、荊州第一の要害、銭糧せんろうたくわえも多い土地です。ちと遠くではありますが……」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「荊州の軍馬、銭糧せんろう、兵船の量は、およそどのくらいあるのか」と、たずねた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茶山が前年の夏より此年の春に至るまで、江戸に旅寝をした間、北条を神辺かんなべの留守居に置いたことは、黄葉夕陽村舎詩にも見えてゐる。百川楼せんろうに勝田鹿谷ろくこくの寿筵があつた。茶山は遅く往つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夕河鹿また聴かざらし戦聾せんろう幾人いくたりの兵青葉見てあり
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
泉楼せんろうの一客室へみちびき上げた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たちまちニシテ経典ヲ弁証シ忽ニシテ舛漏せんろう穿鑿せんさくシ忽ニシテ名物ヲ考訂シ忽ニシテ軼事いつじ異聞ヲ鈔録ス。たとうレバ山陰道中峰ヲ廻リ路ヲ転ジ歩々観ヲ異ニスルガ如シ。近日余病ニス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)