浅陋せんろう)” の例文
従って魔法を分類したならば、哲学くさい幽玄高遠なものから、手づまのような卑小浅陋せんろうなものまで、何程なにほどの種類と段階とがあるか知れない。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ちん浅陋せんろうの才をもって、帝業をなし得たのは、ひとえに丞相を得たたまものであったのに……。ついに御身のいさめを用いずかかる敗れを招き、また身の病もいますでに危うきを知る。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)