“船楼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんろう75.0%
ふなろう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船楼せんろうをつつむ軍幕とばりには、杜若かきつばたの大紋がはためき、武者囲いの蔭には、銃身や槍の穂先が林立していた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひょいと仰向あおむいてみると、船楼せんろうやぐらに腰かけている頭領かしら龍巻たつまきと、いま下にいた呂宋兵衛るそんべえ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それで、余の船出も心安い。何かのことども、江戸表へ立ち廻った節上屋敷かみやしきの重役どもに、計ろうて貰うがよい」と座を立って、三位卿と共に船楼ふなろうおばしまに立つ阿波守。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)