“三十櫓楼船”の読み方と例文
読み方割合
ブチントーロ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天蓋を支えている四本の柱の上には、松毬まつかさ形をした頂花たてばな冠彫かしらぼりになっていて、その下から全部にかけては、物凄いほど克明な刀の跡を見せた、十五世紀ヴェネチアの三十櫓楼船ブチントーロが浮彫になっていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
申しますと、その蛾は遂々とうとう、蝙蝠の餌食えじきになってしまったのでございます。何故なら、私にあの難行をお命じになったのが、クリヴォフ様なんでございますものね。——それも、独りで三十櫓楼船ブチントーロ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)