“軍幕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とばり66.7%
テント33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船楼せんろうをつつむ軍幕とばりには、杜若かきつばたの大紋がはためき、武者囲いの蔭には、銃身や槍の穂先が林立していた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直義は、あらい息のまま、軍幕とばりを払って、さし覗いた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城外の野に、軍幕テントをつらねて、朝夕、ひょうひょうの寒風にはためかれている一しゃの内に、宋江そうこうは今日しも、深い思案に沈んでいた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)