軍幕とばり)” の例文
船楼せんろうをつつむ軍幕とばりには、杜若かきつばたの大紋がはためき、武者囲いの蔭には、銃身や槍の穂先が林立していた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
直義は、あらい息のまま、軍幕とばりを払って、さし覗いた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、すぐ足ばやに、軍幕とばりのそとへ出て行った。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)