“せんりょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
占領70.0%
専領10.0%
染料6.7%
銭糧6.7%
孱陵3.3%
泉陵3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書記が一人であとのせき占領せんりょうしていた。マチアはかれが御者ぎょしゃに向かって、ベスナル・グリーンへ馬車をやれと言いつけているのを聞いた。
しかもこの小さな裂け目から無理に割り込んで、一寸二寸とじりじりにセメントで築上げた窖道を専領せんりょうするに至っては、全く人間以上の辛抱比しんぼうくらべに違ない。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今それをアニリン染料せんりょうの紫にくらぶれば、地色じいろ派手はででないから、玄人くろうとが見ればっているが、素人しろうとの前では損をするわけだ。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
銭糧せんりょう部の主宰には、柴進さいしん、李応。——五虎ノ大将、騎兵八ひょう隊の将、歩兵、斥候せっこう、輸送、情報、水軍など、すべての役割に、その人と特技とを配して
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま諸方の巡警からしらせて来たところによると、関羽は江陵より攻め来り、張飛は柹帰しきより攻め来り、また、黄忠は公安の山陰から現れ、魏延ぎえん孱陵せんりょうの横道から殺到しつつあるということです。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一同、その一沓音にふりかえって、誰かと見ると、零陵れいりょう泉陵せんりょうの産、黄蓋こうがい、字は公覆こうふくといって、いま呉の糧財奉行、すなわち大蔵大臣の人物だった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)