銭粮せんろう)” の例文
それをわが呉の国が莫大な銭粮せんろうを費やし、兵馬大船を動員して、必死に当ったればこそ、彼を撃破し、お互いに難なきを得ました。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ。これは精密なもの。行程の遠近、地形の高低、山川の険要けんよう、府庫、銭粮せんろう、戸数にいたるまで……まるでいながら観るようである」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われわれ呉軍が、莫大な軍馬銭粮せんろうを消費して、赤壁に勝っても、まだその戦果はつかんでおらぬ。——それを玄徳に先んじられては何のために戦ったか、意味をなさぬことになる
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
行ってみると、ここは地味豊饒ほうじょう銭粮せんろうの蓄えも官倉に満ちているので
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)