“すゐかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遂行57.1%
推敲42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが出掛けて行つたときよりも幸福さうに見えた。彼は義務を遂行すゐかうし、骨を折り、行爲をなし、また拒否する自分の力をためした。それで自分自身に滿足を感じてゐたのである。
うつまへに、機會きくわいだから一寸ちよつと東京とうきやうまでたいものだとかんがへてゐるうちに、今度こんど色々いろ/\事情じじやうせいせられて、ついそれ遂行すゐかうせずに、矢張やはくだ列車れつしやはしかた自己じこ運命うんめいたくした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
その刹那せつなから可成かなりな心身の疲れにもかゝはらず、こまかく推敲すゐかうしつつ全部を書き直し、更にそれを三度書き直して、最後のふでを置いたのが忘れもしない十月十七日の夜の十二時近くなのであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)