“すずろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不慮50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに四六佳婿むこがねあてなるをほの聞きて、我がも日をかぞへて待ちわぶる物を、今のよからぬことを聞くものならば、四七不慮すずろなる事をや仕出しいださん。
近江の二六佐々木氏綱ささきうぢつなみそか使つかひにえらばれて、かのみたちにとどまるうち、さきの城主二七尼子経久あまこつねひさ二八山中たうをかたらひて、二九三十日みそかの夜三〇不慮すずろに城を乗りとりしかば
三三丫鬟わらはの十四五ばかりの清げなるに、包みし物もたせ、三四しとどにれて三五わびしげなるが、豊雄を見て、おもてさと打ち赤めて恥かしげなるさまあてやかなるに、三六不慮すずろに心うごきて、かつ思ふは
その染帳ぜんちょうを得てすずろにこれを閲し、匆々として去る。二日を越えてその家回禄す。帳を索むる者、紛然として計をなすを知るなし。林またこれをよぎりていわく、われくこれを記せん、と。
かの人江都えど小田原町辺の魚肆に因みありて往きかいけるが、一日かの家に往きけるおり、みせにありける帳をって、すずろに披閲しけれども、その身に無用の物なれば、熟視するというにはあらず