すずろ)” の例文
その染帳ぜんちょうを得てすずろにこれを閲し、匆々として去る。二日を越えてその家回禄す。帳を索むる者、紛然として計をなすを知るなし。林またこれをよぎりていわく、われくこれを記せん、と。
かの人江都えど小田原町辺の魚肆に因みありて往きかいけるが、一日かの家に往きけるおり、みせにありける帳をって、すずろに披閲しけれども、その身に無用の物なれば、熟視するというにはあらず