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すきくは
「都のうつけ
郭公待つ」其間におとなしくどし/\と
鋤鍬を動かして居たからだ。
はじめ
家財雜具迄殘り
少なに燒失ひ其のみならず
引續きて
水旱の
難に
罹り難儀の
重なりて年々
殖る
年貢の
未進に當年こそは是非ともに未進の
皆納なすべしと
村役人より
促され素より
篤實一
遍の者なれば十兵衞夫婦は
膝摺寄如何なる
前世の
宿業にや追々續く
災難にて
斯迄困窮の身となりしぞ
斯る事の
無らん爲
鋤鍬の
勞を
稲穂又は紙にて作りたる金銭、
縮あきびとなどはちゞみのひな形を紙にて作り、
農家にては木をけづりて
鍬鋤のたぐひ
農具を小さく作りてもちばなの枝にかくる。
稲穂又は紙にて作りたる金銭、
縮あきびとなどはちゞみのひな形を紙にて作り、
農家にては木をけづりて
鍬鋤のたぐひ
農具を小さく作りてもちばなの枝にかくる。