鋤鍬すきくは)” の例文
「都のうつけ郭公ほとゝぎす待つ」其間におとなしくどし/\と鋤鍬すきくはを動かして居たからだ。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
はじめ家財雜具迄かざいざふぐまでのこすくなに燒失ひ其のみならず引續ひきつゞきて水旱すゐかんなんかゝり難儀のかさなりて年々ふえ年貢ねんぐ未進みしんに當年こそは是非ともに未進の皆納かいなふなすべしと村役人むらやくにんよりうながされ素より篤實とくじつぺんの者なれば十兵衞夫婦はひざ摺寄すりよせ如何なる前世ぜんせ宿業しゆくごふにや追々續く災難さいなんにて斯迄かくまで困窮こんきうの身となりしぞかゝる事のなからん爲鋤鍬すきくはらう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)