“しんおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
深奥53.8%
秦王15.4%
神往15.4%
晋王7.7%
心奥7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悟浄はまた、月の間、この老隠士に侍して、身のまわりの世話を焼きながら、その深奥しんおうな哲学に触れることができた。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
三吾太祖の意を知るや、何ぞげん無からん、すなわいわく、し燕王を立てたまわば秦王しんおう晋王しんおうを何の地に置き給わんと。秦王そう、晋王こうは、皆燕王の兄たり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
冷々ひえびえと樹海の空をめぐっている山嵐さんらんの声と一節切ひとよぎり諧音かいおんは、はからずも神往しんおうな調和を作って、ほとんど、自然心と人霊とを、ピッタリ結びつけてしまったかのごとく澄みきっていた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三吾太祖の意を知るや、何ぞげん無からん、すなわいわく、し燕王を立てたまわば秦王しんおう晋王しんおうを何の地に置き給わんと。秦王そう、晋王こうは、皆燕王の兄たり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
洪武こうぶ二十三年、太祖たいその命を奉じ、諸王と共に元族げんぞく漠北ばくほくに征す。秦王しんおう晋王しんおうきょにしてあえて進まず、王将軍傅友徳ふゆうとく等を率いて北出し、迤都山いとさんに至り、其将乃児不花ナルプファとりこにしてかえる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
菩薩の心奥しんおうには七転八倒の苦悩があり、言うに言われぬ思いがあり、どうにも致し方がなくて、あたかも波紋のように浮べてみたのが微笑なのかもしれない。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)