“しんのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神農47.1%
親王23.5%
心嚢17.6%
心王5.9%
秦王5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一見すると支那の神農しんのう、しかし仔細に見る時は、紛れもない日本人、それも穢い老乞食、だが全幅に漲る気品は、奕々えきえきとして神のようである。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
歌劇役者のような伊達だて者の若紳士が、白の手袋に白いスパッツを着用し、舞台の親王しんのうさまみたいに胸を張って私たちの真向いの額縁屋へ消えた——と思ったらすぐ
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
更に心嚢しんのうを切り開いて、それから私たちの考案した喞筒ポンプを、心臓の代りに取りつけるのであります。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
(『宗鏡録』に曰く、「垢法くほうのために染せられず。なんぞ浄法じょうぼうのために治せらるるや。生死のするところにあらず。あに涅槃ねはんのよく寂せんや。ついに識主しきしゅと称する、ゆえに心王しんのうと号す」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
妹の女御にょごのいる麗景殿れいげいでんに行く途中で源氏を見かけて、「白虹はくこう日を貫けり、太子ぢたり」と漢書の太子丹が刺客を秦王しんのうに放った時
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)