親王しんのう)” の例文
光厳の弟ぎみ、梶井ノ二ほん親王しんのうもここへ来合わされ、御門徒の勝行房、上林房以下二、三十人の法師武者らとともに落人おちゅうどの列に入った。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
歌劇役者のような伊達だて者の若紳士が、白の手袋に白いスパッツを着用し、舞台の親王しんのうさまみたいに胸を張って私たちの真向いの額縁屋へ消えた——と思ったらすぐ
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
中務卿親王なかつかさきょうしんのう上野こうずけ親王しんのう中納言ちゅうなごんみなもと朝臣あそんがおられます」
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そちは恒良つねなが親王しんのう尊良たかながとを陣中に奉じて北国にて再起をはかれ。恒良に仕えることのごとくにしてくれよ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)