“しょき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
庶幾33.3%
書記28.6%
暑気23.8%
初期4.8%
所記4.8%
書机4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人いづくんぞ常にあしからむ、縁に遇へば則ち庸愚ようぐも大道を庶幾しょきし、教に順ずるときんば凡夫も賢聖に斉しからむことを思ふと、高野大師の宣ひしも嬉しや。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「なぜ、わざわざ、こんなにしてやってくるのだ。」と、ひげをはやした書記しょきが、いちばんさきにいた宿やどなし少年しょうねんにたずねました。
万の死 (新字新仮名) / 小川未明(著)
富「どう致しまして、腹痛でございますから押えて少しこゞんでおりましたが、暑気しょきあたっておりますので、せんから瓜の皮はありますが、取りは致しませぬて」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そのほお紅色べにいろや、瘠方やせかたさっするにかれにはもう肺病はいびょう初期しょきざしているのであろう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
されば今、これを公にして官公の学校に用うるにあたり、書中所記しょきの主義いかんに論なく、大いに天下の尊信を博すべきや否やの一段にいたりては、諭吉の保証すること能わざるところのものなり。
読倫理教科書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
毎夜十二時まで俺を書机しょきの前にひき据え、すこしでも懈怠の色が見えると、刀槍をもって威嚇するという具合だッたから、俺の少年時代は困死せんばかりの苦楚辛痛のうちに過ぎた。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)