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庶幾
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しょき
ふりがな文庫
“
庶幾
(
しょき
)” の例文
蘇子、白居易が雅懐も、倶利迦羅紋紋の
兄哥
(
あにい
)
が風流も詮ずるところは同じ境地、忘我の途に踏み入って煩襟を滌うを得ば
庶幾
(
しょき
)
は已に何も叶うたのである。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
人いづくんぞ常に
悪
(
あし
)
からむ、縁に遇へば則ち
庸愚
(
ようぐ
)
も大道を
庶幾
(
しょき
)
し、教に順ずるときんば凡夫も賢聖に斉しからむことを思ふと、高野大師の宣ひしも嬉しや。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
希
(
ねがわ
)
くは将来右の『植物志』と同様、否な、それ以上の立派な仕事が出来る人が日本に生まれ出て、その誇りとする出来栄えを世界万国に示されん事を
庶幾
(
しょき
)
する次第だ。
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
臆病
(
おくびょう
)
な、安全を
庶幾
(
しょき
)
する心がけを暴露するものだということに帰着するようだ。
片信
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
しかしながら予の
庶幾
(
しょき
)
するところは、その階級に属する一員の生活の叙述によりて、三隅ともに挙げ得るまでには行かないでも、せめてこれによって縉紳界の一半位をば想知することを得せしめ
東山時代における一縉紳の生活
(新字新仮名)
/
原勝郎
(著)
▼ もっと見る
わが日本各地の植物方言を
蒐
(
あつ
)
めているのだが、今日でもなおその手を緩めてはいなく、従って得れば従って録しておく事を怠らなく、一つでも沢山にその数の増加せん事を
庶幾
(
しょき
)
している。
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
思うに村人ことごとく眠り去って、灯影の漏るるところたまたま我が小屋あるのみ。彼行くに所なくして、あえてこの無一物裡に一物を
庶幾
(
しょき
)
し来れるにあらざらんや。庭辺一片の食なし。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
燕王の言に曰く、
予
(
よ
)
始め難に
遘
(
あ
)
う、
已
(
や
)
むを得ずして兵を以て
禍
(
わざわい
)
を救い、誓って
奸悪
(
かんあく
)
を除き、宗社を安んじ、
周公
(
しゅうこう
)
の勲を
庶幾
(
しょき
)
せんとす。
意
(
おも
)
わざりき少主予が心を
亮
(
まこと
)
とせず、みずから天に絶てりと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“庶幾”の意味
《名詞》
切望すること。
非常に似ていること。
(出典:Wiktionary)
庶
常用漢字
中学
部首:⼴
11画
幾
常用漢字
中学
部首:⼳
12画
“庶幾”で始まる語句
庶幾焉