“しゆじやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シユジヤウ
語句割合
衆生93.3%
主上6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煩悩ぼんなう具足ぐそく衆生しゆじやうは、いづれにても生死をはなるる事かなはず、哀れみ給へ、哀れみ給へ。病悪の正因をぬぐひ去り給へ。大日向の慈悲じひを垂れ給へ」
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
まして我々下根げこん衆生しゆじやうは、い加減な野心に煽動せんどうされて、がらにもない大作にとりかかつたが最期さいご虻蜂あぶはちとらずのたんを招くは、わかり切つた事かも知れず。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『未だ聞かれずや、大臣殿(宗盛)の思召おぼしめしにて、主上しゆじやうを始め一門殘らず西國さいごくに落ちさせ給ふぞや、もしゆかりの人ならば跡より追ひつかれよ』
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
くれば治承四年、淨海じようかい暴虐ばうぎやくは猶ほまず、殿でんとは名のみ、蜘手くもで結びこめぬばかりの鳥羽殿とばでんには、去年こぞより法皇を押籠おしこめ奉るさへあるに、明君めいくんの聞え高き主上しゆじやうをば、何のつゝがもおさぬに
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)