“しゆざや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シユザヤ
語句割合
朱鞘87.5%
朱室12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その装束さうぞくは、赤裸に茜染あかねぞめの下帯、小玉打の上帯を幾重にもまはしてしかとしめ、三尺八寸の朱鞘しゆざやの刀、つかは一尺八寸に巻かせ、こじりは白銀にて八寸ばかりそぎにはかせ
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かけければ三人はたゞゆめに夢見し心地にて引立ひきたてられつゝ行所に身のたけ六尺有餘の大男おほをとこ黒羽二重くろはぶたへ小袖こそでに黒八丈の羽織朱鞘しゆざや大小だいせう十手じつて取繩とりなはこしさげのさ/\と出來りしに小猿三吉はこし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
〔評〕南洲弱冠じやくくわんの時、藤田東湖ふじたとうこえつす、東湖は重瞳子ちやうどうし躯幹くかん魁傑くわいけつにして、黄麻わうま外套ぐわいとう朱室しゆざや長劒ちやうけんして南洲をむかふ。南洲一見して瞿然くぜんたり。乃ち室内に入る、一大白をぞくしてさけすゝめらる。