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ころお
ふりがな文庫
“ころお”の漢字の書き方と例文
語句
割合
頃
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頃
(逆引き)
月の上る
頃
(
ころお
)
い、水辺の森に来て、琴を鳴らし、ああ、
頸
(
くび
)
に掛けたる
宝玉
(
たま
)
を解いて、
青年
(
わかもの
)
に
契
(
ちぎり
)
を結ぼう。
森の妖姫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
頓
(
やが
)
て
嫁入
(
よめいり
)
行列は、
沈々
(
ちんちん
)
黙々
(
もくもく
)
として黒い人影は菜の花の中を、物の
半町
(
はんちょう
)
も進んだ
頃
(
ころお
)
い、今まで晴れていた四月の
紫空
(
むらさきぞら
)
が
俄
(
にわ
)
かに曇って、日が
明
(
あきら
)
かに射していながら絹糸の
如
(
よう
)
な細い雨が
菜の花物語
(新字新仮名)
/
児玉花外
(著)
この死骸を葬る時、疾風一陣土砂を
捲
(
ま
)
いて、天暗く、都の半面が暗くなって、矢のごとき
驟雨
(
しゅうう
)
が注いだ。
柩
(
ひつぎ
)
は白日暗中を通ったが、寺に着く
頃
(
ころお
)
いには、
拭
(
ぬぐ
)
うがごとき
蒼空
(
あおぞら
)
となった。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
摺抜
(
すりぬ
)
けて
駈出
(
かけだ
)
しもしかねない様子に見え、左に、右に、その
面
(
おもて
)
を背けたが、梓の手と、声と、
語
(
ことば
)
と、真心は、ますます力が
籠
(
こも
)
ったから、身も世もあらず、動きもならずいうこと、ここに到る
頃
(
ころお
)
いの
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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