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こっきょう
彼は、いつも
帰る
時分に、
晴れた
空にくっきりと
浮かび
出た、
国境の
山々の
姿を
見るのが、なによりの
楽しみだったのです。
熊さんは、
旅人のいったことに、
耳を
傾けていましたが、
西の
国境に
見える
高い
山を一つ
越すと、
極楽だということを
聞くと、びっくりして
あるときの
戦争に、
甲の
国は
乙の
国に
破られて、
乙の
軍勢は、どしどし
国境を
越えて、
甲の
国に
入ってきました。