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こがねへび
同やうに
吹通しの、裏は、川筋を一つ向うに、夜中は
尾長猿が、キツキと鳴き、カラ/\カラと
安達ヶ
原の
鳴子のやうな、
黄金蛇の声がする。
同やうに
吹通しの、
裏は、
川筋を
一つ
向うに、
夜中は
尾長猿が、キツキと
鳴き、カラ/\カラと
安達ヶ
原の
鳴子のやうな、
黄金蛇の
聲がする。
可恐い
黄金蛇の、カラ/\と
這ふ時は、
土蛮でさへ、誰も皆耳を
塞ぐ……其の時には
何うか知らない……そんな
果敢い、一生
奴隷に買はれた身だのに、一度も泣いた事を見ないと云ふ
深夜に、
可恐い
黄金蛇の、カラ/\と
這ふ
時は、
土蠻でさへ、
誰も
皆耳を
塞ぐ……
其の
時には
何うか
知らない……そんな
果敢い、
一生奴隷に
買はれた
身だのに、一
度も
泣いた
事を
見ないと
云ふ