“けふそく”の漢字の書き方と例文
語句割合
脇息100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高麗縁かうらいべりの青疊の中、脇息けふそくもたれて、眼をやると、鳥の子に百草のを書いた唐紙、唐木に百蟲の譜をすかぼりにした欄間らんま、玉を刻んだ引手や釘隱くぎかくしまで、此部屋には何となく
内府は病み疲れたる身を脇息けふそくに持たせて、少しく笑を含みて重景を見やり給ひ
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
旅費りよひすくないから、旦那だんな脇息けふそくとあるところを、兄哥あにいつて、猫板ねこいた頬杖ほゝづゑつくと、またうれしいのは、摺上川すりかみがはへだてたむか土手どてはら街道かいだうを、やまについて往來ゆききする人通ひとどほりが、もののいろ姿容なりかたち
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)