“けづな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
毛綱66.7%
蹴綱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まではちっとも眼にかなかったが、綱は人間の髪毛かみのけよって固く編まれたもので、所謂いわゆる毛綱けづな」のたぐいであった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ぴんからきりまで心得て穴熊あなぐま毛綱けづな手品てづまにかゝる我ならねば負くるばかりの者にはあらずと駈出かけだしして三日帰らず、四日帰らず、あるいは松本善光寺又は飯田いいだ高遠たかとおあたりの賭場とばあるき
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
が、何人なんぴとの考えも同じことで、巡査も毛綱けづなすがって、行かれる所まで行ってようと思い付いた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
巡査はう決心して、再び四辺あたりに鋭い眼を配ると、岩角に結び付けられたるの長い毛綱けづなを見出した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
穴を飛出る時かならずかの蹴綱けづなふるれば転機しかけにてたなおちて熊大石の下にす。
これを蹴綱けづなといふ。