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けえる
えんとして
居ろ、
動くんぢやねえぞ
動くとぽかあんと
堀の
中さ
落こちつかんな、そうら
蛙ぽかあんと
落こつた。
それもえゝが
蛙だの
蛇だのが
來てね、
蛙はなんだが
蛇がなんぼにも
厭ではあ、
棒で
引つ
掛けて
遠くの
方へ
打ん
投げて
見ても、
執念深えつちのか
又ぞよ/\
泳いで
來て
「どうした、
蛙奴居ねえか、
此の
棒でばた/″\と
叩いてやれ、さうしたら
痛えようつて
蛙奴が
泣くべえな、
泣くな
蛙だよう、よきは
泣かねえようつてなあ」おつぎは
與吉を
抱いた
儘勘次の
方を
見て