“くばうさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
公方樣66.7%
公方様33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「でも、こんな寢卷は公方樣くばうさまでもなきや着ませんよ。羽二重だか綸子りんずだか知らねえが、物が良いから、血を浴びると一倍凄くなりますね」
見る者さてこそうはさのある公方樣くばうさまの御落胤の天一坊樣といふ御方なるぞ無禮せばとがめも有んと恐れざるものもなく此段早くも町奉行まちぶぎやう大岡越前守殿のみゝに入り彼所かしこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うばとり旨々うま/\打點頭うちうなづき此後はわれ成長せいちやうして此品々を證據しようことし公方樣くばうさま落胤おとしだねと申上なば御三家同樣夫程迄それほどまでならぬも會津家あひづけぐらゐの大名には成べししかしながら將軍の落胤おとしだねなりとあざむく時は如何なる者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しの拙僧せつそうが弟子と披露ひろうし置候へ共じつは當將軍家の御落胤らくいんたるゆゑ近々江戸表へ御乘出しあそばされ公方樣くばうさま御親子ごしんし御對顏ごたいがんあれば多分たぶん西の丸へ入らせ給ふべしさすれば再び御目通りはかなはざる樣なり依て近々きん/\御出立前ごしゆつたつぜん格別かくべつの儀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
(笠を取る。)仔細しさいもなしに喧嘩を売る、おのれ等のやうなならずものが八百八町にはびこればこそ、公方様くばうさまお膝元が騒がしいのぢや。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)