“ぎんたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銀帯50.0%
銀袋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヒゲをるやら、金剣きんけん銀帯ぎんたいいてみるやら、宮廷武官の紫袗ししんと称する短か羽織を引っかけるなど、さながら楽屋裏の忙しさと異ならない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
装いは洒落しゃれていた。緑紗りょくしゃの武者羽織は花団模様はなまるもようの散らし、銀帯ぎんたいには見事な太刀。また、靴も宮廷ごのみないきなのをいていた。年ごろは三十四、五か。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と官船の上では、騒ぎ立った銀帯ぎんたい金剣きんけん、それに紫の短い陣羽織を着た宮廷武官の面々が、二十余名、一せいに、勅使旗の下へ走り出て来て、ののしッた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うま銀袋ぎんたいんでたくらゐ、人參にんじん價値あたひおもふべしである。が、一寸ちよつと素人しろうとには相場さうばわからぬ。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もう、其處等そこら如才じよさいはござりません、とお手代てだい。こゝで荷鞍にぐらへ、銀袋ぎんたい人參にんじん大包おほづつみ振分ふりわけに、少年せうねんがゆたりとり、手代てだいは、裾短すそみじか羽織はおりひもをしやんとかまへて、空高そらたか長安ちやうあん大都だいとく。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)