“きのね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樹根71.4%
木根28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひるかりしてけものしよくとし、夜は樹根きのね岩窟がんくつ寝所ねどころとなし、生木なまきたいさむさしのぎかつあかしとなし、たまゝにて寝臥ねふしをなす。
小児等こどもらの糸を引いてかけるがままに、ふらふらと舞台を飛廻り、やがて、樹根きのねどうとなりて、切なき呼吸いきつく。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
... われを射んとしたりしかど。此度こたびもその矢われには当らず、肩のあたりをかすらして、後の木根きのねに立ちしのみ」ト。聞くに聴水は歯を咬切くいしば
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
たすくる人はなくとも雪さへきえなば木根きのね岩角いはかどとりつきてなりと宿へかへらんと、雪のきゆるをのみまちわび幾日といふ日さへわすれ虚々うか/\くらししが、熊は飼犬かひいぬのやうになりてはじめて人間のたふとき事を