“きうりう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
穹窿75.0%
急流25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穹窿きうりうの形になつた天井と、桶の胴のやうに木を並べて拵へた壁とを見れば、部屋は半分に割つた桶のやうだと云つても好い。壁はどこも爹児テエルに包まれて、殊に炉に近い処は黒檀のやうに光つてゐる。
苔蒸こけむす欄干らんかんがくれに、けた蔦蔓つたづるめたのが、前途ゆくてさへぎるのに、はし彼方かなたには、大磐石だいばんじやくかれて、急流きうりう奔湍ほんたんと、ひだりよりさつち、みぎよりだうくゞり、真中まんなか狂立くるひたつて
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)