“おんい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御入50.0%
恩衣25.0%
御出12.5%
恩威12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其処そこで、御簾中ごれんちゅうが、奥へ御入おんいりある資治卿をむかえのため、南御殿みなみごてんの入口までお立出たちいでに成る。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
これはかつて、劉皇叔こうしゅくから拝領した恩衣おんいです。どんなにボロになっても、朝夕、これを着、これを脱ぐたび、皇叔と親しく会うようで、うれしい気もちを覚えます。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
毎日のやうに御出おんい被成候なされさふらふて、御前様の御世話おんせわ万事被遊候あそばされさふらふ御方おんかたよしに候へば、後にて御前様さぞさぞ御大抵ならず御迷惑被遊候あそばされさふらふ御事おんことと、山々御察おんさつし申上候へども、一向さやうに御内合おんうちあひとも存ぜず
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
すなわち彼等の目的もくてき時機じきに投じて恩威おんいならほどこし、くまでも自国の利益りえきらんとしたるその中には、公使始めこれに附随ふずいする一類いちるいはいにも種々の人物じんぶつありて