“うまごや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
馬小屋27.3%
馬小舎27.3%
厩舎18.2%
9.1%
厩舍9.1%
廐舎9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やが脊戸せどおもところひだり馬小屋うまごやた、こと/\といふ物音ものおと羽目はめるのであらう、もう其辺そのへんから薄暗うすぐらくなつてる。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
のちになってその画家は、その土地のことに明るい人から、昔、そのあたりは馬小舎うまごやがあったと云うことを聞いたが、それ以外には何も判らなかった。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「唄い負かすか負かされるか、かなわぬまでも競って見よう。よし! そうだ!」と厩舎うまごやへ走り、グイとませぼうをひっぱずすと、飼い馬を元気よくひき出した。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
鎮守、神棚、仏檀、門戸、入口、かまど、雪隠、土蔵、井戸、築山、泉水、茶室、納屋、隠居所、風呂、牛部屋、うまごや、窓口、裏口等、いずれも建方据え方に、秘伝があってむずかしい。
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そこで自分の一存で、隣村の原野のまんなかに出來た停車場の前へ、率先して、牡丹屋の裏にあつた厩舍うまごやをそつくりそのまま移した。さうしてそこで蕎麥を賣り、汽車辨を一手にまかなつた。
ふるさとびと (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
橙黄色だいだいいろに映えている、綴じ紙の最初の一枚が、広げられたままで置かれてあったが、いかさま見ればその面に、大門、玄関、客間、寝室、別館、大書院、ちん、廻廊、控えの間、宿直とのいの間、廐舎うまごや
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)