“うちおと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打落36.4%
討落18.2%
射墜9.1%
射落9.1%
搏音9.1%
撃墜9.1%
撃落9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案「ハテ山の上からしぼれて打落うちおとしてめえるだから、下にはあるが、山の上には水はありやしねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「殿、覚えておはせ、御身おんみが命を取らむまで、わらはは死なじ」と謂はせも果てず、はたとかうべ討落うちおとせば、むくろは中心を失ひて、真逆様まつさかさまになりけるにぞ、かゝとを天井に着けたりしが
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
射墜うちおとされた敵機の周囲には、激しいいかりに燃えあがった市民が蝟集いしゅうして、プロペラを折り、機翼きよくを裂き、それにもあきたらず、機の下敷したじきになっている搭乗将校とうじょうしょうこうの死体を引張りだすと、ワッとわめいて
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたしは——かもめ。いいえ、そうじゃない……。おぼえてらして、あなたはかもめ射落うちおとしたわね? ふとやって来た男が、その娘を見て、退屈まぎれに、破滅させてしまった。
唯見る、二本の木剣がつんざく稲妻をほとばしらせて七、八合の搏音うちおとがしたなと思った時は、もう自斎の屹然きつぜんと立っているのに反して重蔵は仰向けに倒れていた……それ程にはやかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼が敵機を見つけて一度これを撃墜うちおとそうと決心したら、どんなことがあっても撃墜さずにはおかない。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
火星へ飛ぶロケットを撃落うちおとせという命令である。もしもこのまま火星へ着かせたなら、それは丸木の手落ということになるのであった。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)