打落うちおと)” の例文
打れて眞逆まつさかさまに倒るゝをお花はすかさず駈寄かけよつて左のうで打落うちおとせば吾助はおきんと齒切はがみを爲す友次郎お花忠八諸共もろとも押重おしかさなり十分止めを刺貫さしとほし終に首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
案「ハテ山の上からしぼれて打落うちおとしてめえるだから、下にはあるが、山の上には水はありやしねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
途端とたんに恐ろしい敏捷すばやさで東坡巾先生はと出て自分の手からそれを打落うちおとして、ややあわ気味ぎみで、飛んでもない、そんなものを口にして成るものですか、としっするがごとくに制止した。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
巡査「これ、どうか、え、お前じゃアなえか、此の谷川へ二人とも打落うちおとしたは何故か」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)