搏音うちおと)” の例文
唯見る、二本の木剣がつんざく稲妻をほとばしらせて七、八合の搏音うちおとがしたなと思った時は、もう自斎の屹然きつぜんと立っているのに反して重蔵は仰向けに倒れていた……それ程にはやかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)