“うちお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打置40.0%
打折20.0%
打落20.0%
撃下20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色彩あり光沢こうたくある虫は毒なりと、姉上の教へたるをふと思ひでたれば、打置うちおきてすごすごと引返ひつかえせしが、足許あしもとにさきの石のふたツにくだけて落ちたるよりにわかに心動き、拾ひあげて取つて返し
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
然し血気の怒にまかする巳代吉の勢鋭く、親分は右の手首を打折うちおられ、加之しかも棒に出て居た釘で右手の肉をかきかれ、大分の痛手いたでを負うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
供前ともまえさまたぐるのみならず、提灯を打落うちおとし、印物しるしものもやしましたから、憎い奴、手打にしようと思ったが、となりづからの中間ちゅうげんを切るでもないと我慢をしているうちに
それが渾力こんりきをこめて撃下うちおろした太刀風を、一度でもひらりとかわした作左衛門はむしろ奇蹟と云ってもよかった——が
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)