打置うちお)” の例文
少し都合もあって其日は行かれず、電報、手紙も臆劫おっくうだし、黙って打置うちおき、あくる日になって宇治に往った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
色彩あり光沢こうたくある虫は毒なりと、姉上の教へたるをふと思ひでたれば、打置うちおきてすごすごと引返ひつかえせしが、足許あしもとにさきの石のふたツにくだけて落ちたるよりにわかに心動き、拾ひあげて取つて返し
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)