“あんぺき”の漢字の書き方と例文
カタカナ:アンペキ
語句割合
暗碧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは尾久(おく)の渡(わたし)あたりでもあったろうか、のんどりした暗碧(あんぺき)なその水の面(おも)にはまだ真珠色の空の光がほのかに差していて、静かに漕(こ)いでゆく淋(さび)しい舟の影が一つ二つみえた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
星が燦(きらめ)き出した。其の光は鋭く其の形は大きくて、象徴的(しやうちようてき)な絵で見る如く正しく五つの角々(かど/\)があり得るやうに思はれる。空は澄んで暗碧(あんぺき)の色は飽くまで濃い。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
又(また)暗碧(あんぺき)に白布(しろぬの)を織(お)つて矢(や)を射(ゐ)るやうに里(さと)へ出(で)るのぢやが、其(その)巌(いは)にせかれた方(はう)は六尺(しやく)ばかり、之(これ)は川(かは)の一巾(はゞ)を裂(さ)いて糸(いと)も乱(みだ)れず、一方(ぱう)は巾(はゞ)が狭(せま)い、三尺(じやく)位(ぐらゐ)、この下(した)には雑多(ざツた)な岩(いは)が並(なら)ぶと見(み)えて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)