“あからがほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赭顏36.4%
赤良顔18.2%
赭顔18.2%
赤顔9.1%
赧顔9.1%
赭面9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿體もつたいない/\。」と、道臣も菊石あばたのある赭顏あからがほを酒にほてらしつゝ、兩手に櫻と桃とをかざした喜びの色をみなぎらした。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
母と叔父とは、齢もとを以上違つて居たし、青い面長とひらた赤良顔あからがほ、鼻の恰好がややてゐた位のものである。背の婷乎すらりとした、髪は少し赤かつたが、若い時は十人並には見えたらうと思はれる容貌かほかたち
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
主人も客も湯帷子ゆかたに着更へて、縁側近く据わつて、主人と背の高い赭顔あからがほとがを打つのを、小男の客が見てゐる。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
然しジヨルジ王の赤顔あからがほの招牌は、まだ彼処あそこに掛けてある。いや/\赤いはうの色が、青と黄とに変つて居る。杖の代に、手に持つて居るのは剣だ。頭には縁のひつくりかへつた帽を被ぶつて居る。何んだ。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
やがて父は廻状の様なものを書いて、下男に持たしてやると、役場からは禿頭の村長と睡さうな収入役、学校の太田先生も、赧顔あからがほの富樫巡査も、みんな莞爾にこにこして遣つて来て、珍らしい雁の御馳走で
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
開きかゝりてありしふすまあひより下女の丸き赭面あからがほ現はれて「お嬢様、奥様が玄関で御待ち兼ねで御座んす」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)