赤良顔あからがほ)” の例文
赤良顔あからがほもしばし煙管きせるいてかなしえた、あゝなんと云ふ薄命ふうんをんなであらうとわれも同情の涙にえなかつた
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
母と叔父とは、齢もとを以上違つて居たし、青い面長とひらた赤良顔あからがほ、鼻の恰好がややてゐた位のものである。背の婷乎すらりとした、髪は少し赤かつたが、若い時は十人並には見えたらうと思はれる容貌かほかたち
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
赤良顔あからがほはあーわることを云つたと云ふふうであつたが
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)
心配しんぱいそうに顔をあげて対手あいて赤良顔あからがほながめた
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)