黄土おうど)” の例文
用いられた顔料は朱土しゅど白緑びゃくろく黄土おうど胡粉ごふん等。古き仏画には金をも用いたようである。紙地には黄土を引くのを通則とする。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
椿岳の泥画というは絵馬や一文人形いちもんにんぎょうを彩色するに用ゆる下等絵具の紅殻べにがら黄土おうどたん群青ぐんじょう胡粉ごふん緑青ろくしょう等に少量の墨を交ぜて描いた画である。
そこにはうす暗い空と水との間に、濡れた黄土おうどの色をしたあしが、白楊ポプラアが、無花果いちじゅくが、自然それ自身を見るような凄じい勢いで生きている。………
沼地 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
胡粉ごふん、朱、白緑、白群青、群青、黄土おうど代赭たいしゃ等を使用するのが、最もいいようです、右を充分乳鉢にゅうばちって用います。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
「お前は、それでわざわざやって来たのかい」姪の甘えるような言葉を、そのままの意味で聞いた半斎は、クックッ笑いながら線描せんがきの大津絵に、べに黄土おうどを塗りはじめる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄土おうど色っていうのかな」
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)