驕奢おごり)” の例文
楠殿が高時のさけこんさかなしゆを用ゆるを聞いて驕奢おごりの甚だしいのを慨嘆したといふは、失敬ながら田舎侍の野暮な過言いひすぎだ子。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
もしこの男にして一家の驕奢おごりはかり、その妻には流行の先駆者たらしめ、あるいは子女をしてだらしのない娯楽ごらくけらしむることをもって、おのれの利益とみなしたならば
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
久しく我等を賤みたり、我等に捧ぐべき筈の定めのにへを忘れたり、這ふ代りとして立つて行く狗、驕奢おごりねぐら巣作れるとり尻尾しりをなき猿、物言ふ蛇、露誠実まことなき狐の子、汚穢けがれを知らざるゐのこ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
あく驕奢おごりは言葉なくして
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
山人やまびと驕奢おごり
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
久しく我らをいやしみたり、我らにささぐべきはずの定めのにえを忘れたり、う代りとして立って行くいぬ驕奢おごり塒巣ねぐら作れるとり、尻尾なき猿、物言う蛇、露誠実まことなき狐の子、汚穢けがれを知らざるいのこ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)