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馬乗
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うまのり
ふりがな文庫
“
馬乗
(
うまのり
)” の例文
旧字:
馬乘
馬乗
(
うまのり
)
の上手な者が
馬丁
(
べつたう
)
になり、女の手を握る事の好きな男が医者になるやうに、すべての芸能は、その人に
職業
(
しごと
)
を与へて呉れるものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
提灯
(
ちょうちん
)
が
五張
(
いつはり
)
、それも
弓張
(
ゆみはり
)
、
馬乗
(
うまのり
)
の定紋つきであった。オーバアの紳士、道行を着た年配者、羽織袴のは、外套を脱いで小脇に挟んでいる。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから第二の
御布告
(
おふれ
)
は
銅
(
あかがね
)
の板に書きまして、
馬乗
(
うまのり
)
の上手な四人の兵士に渡して、四方の国々の王宮へ即座に出発させました。
白髪小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
広巳は双子に帯際に
掻
(
か
)
きつかれながら、
俯伏
(
うつぶせ
)
に倒れた紺の腹掛の上に
馬乗
(
うまのり
)
になっていた。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
二人は向いあって、腰掛に
馬乗
(
うまのり
)
に腰かけていた。木村は、軽い元気のない咳をした。
橇
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
▼ もっと見る
再度
(
にど
)
吃驚
(
びっくり
)
したというのは、仰向きに寝ていた私の胸先に、着物も帯も
昨夜
(
ゆうべ
)
見たと変らない女が、ムッと
馬乗
(
うまのり
)
に
跨
(
また
)
がっているのだ、私はその時にも、
矢張
(
やっぱり
)
その女を払い
除
(
の
)
ける勇気が出ないので
女の膝
(新字新仮名)
/
小山内薫
(著)
むかし矢野大膳といふ
馬乗
(
うまのり
)
の名人が居た。ある時友達の
許
(
ところ
)
を訪ねようとして馬に乗つて出掛けた。晴れた美しい秋の日で、町には人間や
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
が羽を
伸
(
の
)
して飛びまはつてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
“馬乗”で始まる語句
馬乗袴
馬乗提灯
馬乗り
馬乗式