香山かやま)” の例文
女中が来て、お目にかかりたいお人がある……香山かやま宗参そうさん——と伝えて、と申されました、という。……宗さん——余りの思掛おもいがけなさに、一車は真昼にあおい星を見るおもいがしたそうである。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不幸ふかう由來もとさとめて、ちヽこひはヽこひしの夜半よはゆめにも、かぬさくらかぜうらまぬひとりずみのねがかたくなり、つヽむにもれ素性すじやうひとしらねばこそ樣々さま/″\傳手つてもとめて、香山かやま令孃ひめくるしく
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)