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餐
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さん
ふりがな文庫
“
餐
(
さん
)” の例文
ある時、汽車の旅の
無聊
(
ぶりょう
)
に、みんなが
餐
(
さん
)
を共にし、酒も飲んだ。日本の留学生の二三は快活に飲み快活に話したが、二三の留学生は黙々として何も語らない。
ドナウ源流行
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
仙人は
流霞
(
りゅうか
)
を
餐
(
さん
)
し、
朝沆
(
ちょうこう
)
を吸う。詩人の食物は想像である。美くしき想像に
耽
(
ふけ
)
るためには余裕がなくてはならぬ。美くしき想像を実現するためには財産がなくてはならぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
頓て朝
餐
(
さん
)
も済み、又一回り運動して、爾して愈々昨夜(寧ろ今朝)出た幽霊の跡を検めて見る積りで塔の四階へ上って行ったが、余よりも先に秀子が居て、物思わしげに廊下を徘徊して居る
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「そういうなよ、漂母の
餐
(
さん
)
だよ。婆やの里から来たんだよ。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ただ詩人と
画客
(
がかく
)
なるものあって、
飽
(
あ
)
くまでこの
待対
(
たいたい
)
世界の精華を
嚼
(
か
)
んで、
徹骨徹髄
(
てっこつてつずい
)
の清きを知る。
霞
(
かすみ
)
を
餐
(
さん
)
し、露を
嚥
(
の
)
み、
紫
(
し
)
を
品
(
ひん
)
し、
紅
(
こう
)
を
評
(
ひょう
)
して、死に至って悔いぬ。彼らの楽は物に
着
(
ちゃく
)
するのではない。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
餐
漢検準1級
部首:⾷
16画
“餐”を含む語句
晩餐
夕餐
午餐
昼餐
朝餐
晝餐
正餐
午餐会
晩餐会
聖餐式
聖餐
賜餐
加餐
尸位素餐
酒餐
晩餐後
聖餐盃
聖餐杯
聖餐拝受式
晝餐休
...