“賜餐”の読み方と例文
読み方割合
しさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつ、朝廷の賜餐しさんには馴れ、街の銀盤ぎんばん玉杯ぎょくはいにも飽いているから、どんな歓待とて、彼の舌や眼を驚かすには足らない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからは賜餐しさんうたげが張られるのである。持ち物を始末して叔母といっしょに席を出た。はぎのお廊下は往来する人で混雑し、中ノ口へ出るまでは叔母とはぐれそうになったこともある。
合歓木の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
翌四十五年の一月五日の新年宴会に賜餐しさんがありました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)