“加餐”の読み方と例文
読み方割合
かさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、それを固く信じて疑わないとともに、それだけにまた我が文楽の自愛、自重、加餐かさんを、切に切に衷心から祈って止まないものである。
随筆 寄席風俗 (新字新仮名) / 正岡容(著)
待っていてくれちゃ困るけれど、理窟は先ず斯うしたものさ。一に辛抱、二に長生ながいき。自分が死んでしまったんじゃお話にならない。すべからく大いに加餐かさんして、出世の資格を拵えるんだね
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
五月雨さみだれにこゝろ乱るゝふる里をよそに涼しきつきや見るらむ、など口にまかせ候。政之。御令妹このほど御歌は上達、感入かんじいり候也。書余譲後信こうしんにゆずる。努力加餐かさん。不宣。七月十一日。応渠再拝。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)