“かさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
加餐37.5%
家産31.3%
加盞18.8%
下算6.3%
花傘6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
待っていてくれちゃ困るけれど、理窟は先ず斯うしたものさ。一に辛抱、二に長生ながいき。自分が死んでしまったんじゃお話にならない。すべからく大いに加餐かさんして、出世の資格を拵えるんだね
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
大事と思ふ心も何時しか忘れて小夜衣の顏を見ぬ夜は千しうおもひにて種々しゆ/″\樣々さま/″\と事にかこつけ晝夜のわかちもなく通ひける實に若き者のおぼれ安きは此道にして如何なる才子さいしも忽ち身をほろぼし家産かさん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そのうち下算かさんにも上算じょうさんにもまるで勘定に這入らないものが、ぽつぽつできて来た。一人消え、二人消えるうちに橋本がいた。是公ぜこうがいた。こう云う自分もいた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大名府だいみょうふ、管領庁楼以下の官衙かんがにも、例外なしに、緑門りょくもんが建ち、花傘かさんが飾られ、そして辻々には、騎馬の廂官しょうかん(左右・南北の奉行役人)が辻警戒にあたり、ひどい酔ッぱらいはらっして行ったり
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)