ゑば)” の例文
げに自然やわざが、心を獲んためまづ目をとらへんとて、人の肉體やその繪姿ゑすがたに造れるゑば 九一—九三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
人種さへ変りが無くば、あれ程の容姿きりやうを持ち、あれ程富有ゆたかな家に生れて来たので有るから、無論相当のところへ縁付かれる人だ——彼様あんな野心家のゑばなぞに成らなくてもむ人だ——可愛さうに。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
歸らむことの無かれかし、——彼は野犬のゑばたらむ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
わが父食ふべきゑばを欠し給はざりしかば
偏奇館吟草 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
ゑばに飽きたる唐獅子からしし
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
野犬のゑばとなることを、汝らおの/\恥とせよ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
ゑばに飽きたる唐獅子からじし
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
之を亡し得べからず、野犬やけんゑばと先づ成らむ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)